街頭アンケートで、「今、幸せですか?」と問われると「まあまあ」と答えるものの「最近、幸せを感じたのはいつですか?」と聞くと考え込み、答えがなかなか出てこないそうです。
個人の考え方もありますが、人はどうしても幸せを感じるより、不幸を感じやすいようです。それは、他と比べてしまうことが原因のひとつです。「あそこの家庭は、いいものをなんでも買っている。いろんな所に旅行している。」自分に無い物や足りないものに目がいき、不幸を感じてしまいます。子どものことに対しても「あの子は何でもできるのに、うちの子は不器用だ」「うちの子は足が遅い」「うちの子は準備が遅い、話をきかない」等々、目につくとついつい小言を言ってしまったり、叱りすぎてしまったりすることがあると思います。自分に余裕がないと余計にイライラしてしまい、幸せを感じることが難しくなりますね。
嫌なことも多い日常生活ですが、この日々は当たり前ではありません。世界の貧しい国々の人々は、日々の食事もままならず、多くの子どもや人々が餓死しています。戦争や内紛が起きている国では、怯えながら隠れるように暮らしていても突然の攻撃で尊い命が失われています。いい物を買えなくても、子どもが自分の思い通りにならなくても、幸せな国に生まれ、食べ物があり、寝ることのできる家があり、車があり、話のできる家族や友人がいて、自由に行動できる。このような何気ない日常が本当は一番幸せだということに気づく必要があると思います。
そばにいてくれるだけで、愛おしい子どもに感謝し、何気ない食卓の風景に感謝し、今日、家族が揃っていることに感謝することができれば、たくさんの幸せを感じることができるのではないでしょうか?
今年一年、たくさん幸せを感じることができるように、小さな幸せ集めをしていきましょう。子どもをぎゅっと抱きしめて、その幸せな瞬間を噛みしめてくださいね。