楽しめる力

 パリオリンピックが開催され、日本選手の活躍や世界のトップアスリートの競技に興奮・感動した人も多かったと思います。
 今、子どもたちは運動会に向けて練習を頑張っています。夏祭りの発表でさらに自信をつけたようで、新しいことに目を輝かせながら説明を聞き、何度も何度も繰り返し身体を動かし習得しようとしています。暑い中、弱音も吐かずに一生懸命取り組んでいます。
 毎回驚かされるのは、行事での発表が終わった後に子どもたちから「楽しかった!またやりたい!」という言葉が聞かれることです。たくさんの人を目の前にして緊張するはずなのに楽しむことができることはすごいことです。
 これは自信をつけた証です。それは練習の過程にポイントがあります。「大きな声を出してカウントをとる」「目線を一定に統一する」の2つです。緊張で身体が萎縮する場面で大きな声を出すことで変な力が入らなくなります。また、目線を一定に統一することによってキョロキョロせず、不必要な情報が頭に入ってこないようにすることで変な考えをしなくなります。この2つを徹底しながら練習を繰り返すと、声と目線と身体の動きが一致し、どんな状況でも同じようにできるようになっていきます。
 「オリンピックは楽しんで、その結果、メダルが獲れればいいなと思います」と言った選手がいました。それまでの努力や苦労があってこそ最高の舞台を楽しめるのです。子どもたちも運動会という最高の舞台を楽しめるように努力を積み重ねています。この練習での努力の積み重ねが金メダル以上の力強く生き抜く力となることを信じています。

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