鉄は熱いうちに打て!

 入園、進級して1ヶ月が経とうとしています。新入園児も園の雰囲気に馴染み、生活のリズムに慣れてきています。進級児は上のクラスになったという自覚が芽生え、よりしっかりした行動をするようになっています。 新年度、環境などの変化に子どもなりに順応し、頑張ろうとしているところです。そんな今こそ、子どものやる気、意思、可能性を引き出し、気づかせ、身につけさせるチャンスです。
 子どもの評価は親の評価、子どもの失敗は親の失敗と考えられがちで、どうしても子どもにちゃんとさせたい、失敗させまいと、つい先回りして指示したり、叱ってしまいます。それは、言葉だけで子どもをコントロールしようとしているだけで、子どもが自分で考えて行動できるようになる経験を奪ってしまっています。
 丁寧に教えたり、できるまで待ったりするのは根気が必要です。自分で考えて行動するように促すには、穏やかにゆっくりわかりやすい口調で具体的に伝えることが大事です。「今から~をするからね。」「~をした後は~してね」と行動のタイミングを知らせたり、事前に約束をしたり、「~するとどうなっちゃう?」と子どもに考えさせる質問をしたり、「もうちょっとだね、がんばろう!」と励ますことがとても大事です。その際は、一緒に手を動かしたり、そばにいて見守ってあげたりしてほしいです。子どもは、”見てもらっている”という安心感や達成感が得られ、自己肯定感が高まります。
 『鉄は熱いうちに打て』と言います。この時期を逃さずに、子どもとしっかり向き合い、子どものなかにある自分の意思や可能性を引き出し、子ども自身に気づかせることができるようにしていきましょう。

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