生き抜く力を育てる

 現在、夏祭りに向けて子どもたちは一生懸命練習に取り組んでいます。昨年とはレベルも上がり、新しいことへ挑戦することを目を輝かせながら練習に励んでいます。
 この行事の取り組みで一番大切なことは、「我慢する力を養うこと」です。遊びたかったり、やる気が出なくても、我慢してやらなければならないときがあります。自分だけのことを考えず、周りの気持ちに寄り添えるために我慢しなければならないときがあります。
 『やりたいけどやってはいけないことがある。やりたくないけどやらねばならないことがある。』という規範意識を持てるようになるために、この時期に行事の取り組みを通して、我慢する力を養う必要があるのです。
 そして、効果を絶大にさせるのは、頑張ったことを褒めてあげることです。練習の過程では、保育者から少しずつできるようになっていくことを褒められ、できるようになっていく自分を実感しながら、我慢することや努力を継続することを身につけていきます。さらに、本番での発表を保護者から褒められることが一番大切です。たとえ、練習ではできていたことが本番では緊張してできなくても、結果だけを見て一喜一憂するのではなく、そこまでの過程を認めてあげることが大事です。「練習を本当に頑張ってきたんだね。真剣に頑張ってるのがかっこよくて嬉しかったよ。」という言葉が、子どもに我慢する力や一生懸命頑張る力、自信を身につけさせることになり、それがやがて力強く生き抜く力となります。
 子どもを認めて接し、自立して生きていけるようにしてあげるのが親の務めです。ぜひ、行事をいいきっかけとなるようにしてください。

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