汗をかいて健康に!

 梅雨明けも間近ですが、これから夏本番となり、暑さも増してくることが予想されます。
 気温が上昇した時や運動した際に、自分の体温や肌表面の温度が上がります。脳の視床下部が体温上昇の情報を受け取ると体中にある汗腺に「汗を出して」という命令を出します。幼児期に発達させておきたいのは、”能動汗腺”と呼ばれるものです。”能動汗腺”とは、実際に汗をかいて体温調節を行う汗腺のことです。”能動汗腺”の発達は、子どものおかれている環境によって左右されます。
 例えば、暑い場所で育った子どもはたくさん汗をかくため発達しやすく、逆に寒い場所で育った子どもは発達しにくくなるといわれています。能動汗腺が発達しないと、汗と一緒に熱を体内から逃がしにくくなり、体温調節が難しく夏バテしやすく、熱中症になるリスクも高まります。
 当園では、幼児期に汗をかかせることは重要であると考え、園の生活の中で汗をかく時間には十分汗をかかせるようにしています。ただ汗をかかせるだけでなく、こまめに水分補給の声かけをしたり、部屋で活動する時や午睡の時は、冷えすぎないようにエアコンを入れて、汗腺を活性化させています。汗腺の活性化によって、汗をかいて体内の熱を逃がし、汗を止めて体内の熱を逃がさないようにして、一定の体温を保てるようになり、体温調節機能を高めることになります。
 夏祭りの練習を汗をかきながら取り組んでいますが、暑いからと言って、汗が出るからと言って練習をだらける子は一人もいません。日常的に汗をかくことが体温調節だけでなく、体力の向上、気力の充実などにもいい効果をもたらしてくれています。
 ご家庭でも日曜など休日には、エアコンの効いた部屋に一日中いるのではなく、30分でも外に出て、子どもと一緒に汗をかくようにしましょう。

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