乳幼児期は脳の発育発達が著しい時期です。考えや思ったことを言葉にすることは未熟ですが、感じることは大人以上に敏感です。いろいろなことを身体中で感じ取って、自分のものにしていきます。
たまに、保育園では自信に満ちあふれていろんなことができている子が、家では癇癪を起こしたり、わがままを通したりすると保護者から聞くことがあります。
どんなに園での生活で褒められても、家に帰ると褒められることがないと子どもながらに家での自分はダメなんじゃないかと思うようになります。子どもは親から褒められることや認めてもらうことを一番求めています。
一日の中で子どもと接する時間はどれくらいあるか考えてみてください。その間に褒めることやスキンシップをとることがどれくらいあるでしょう。接する時間が短いうえに、叱ることや否定することばかりになっていないでしょうか。
園での良いことは必ずお迎えのときにお伝えするようにしています。「え~、家ではそんなことしないのに」とか「先生の前だけですよ」など絶対に言わないようにしてください。親は謙遜したつもりでも子どもはまっすぐ受け止めます。その場でも子どもの良い行いを認めて褒めてください。そして、家でも、もう一度家族みんなの前で褒めてください。保育園で褒められたことを改めて話題にして褒められると子どもの喜びは大きくなります。子どもは親から認められること、褒められることで自分はこれでいいんだと自己肯定感を高め、自信をもつようになります。
子どもが自信をつけて力強く生き抜いていけるよう、園でもいっぱい褒めるので、家でもいっぱい褒めてあげてください。
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