子どもを見守る

 『待つことは心をつくる』 エンゼル保育園の保育理念です。
 子どもに良かれと思って、口出しし過ぎてしまうことはありませんか?「これくらいの年齢ならこれくらいできて当然」と考えたり、「少しでもまわりの子よりできる子になってほしい」と思い、ついつい過干渉になってしまいます。例えば、「ほら、あいさつしなさい」と催促したり、「もう、早く!」「もう、さっき言ったでしょ!」などと、やろうとしている途中で口を出したり、手を出ししたりすることです。
 子どもは、あれこれ言われすぎると聞き流して受け止めなくなり、自主性が失われ、最終的には無気力になってしまったり、どうしていいのかわからなくなり、暴れ、攻撃的になってしまうこともあります。子どもには、自ら育とうとする力があり、日常生活や遊びを通して、興味を広げたり、探究心を育てたりしながら自分を豊かにしていきます。子ども自身が考える時間やいろいろと試しながらやってみる時間を奪わないように見守るよう心がけましょう。
 また、小言を言わずに、親が手本となって見せることも大切です。あいさつができる子に育てたければ、親自らがいつでもどこでも誰にでもあいさつする姿を見せ、あいさつの大切さを伝えると、少しずつできるようになります。親の言動は、子どもの鏡になるのです。
 子どもを見守るということは、親の都合や時間で子どもを動かしたり、放任したりするのではなく、心に余裕をもって子どもが身につけていく時間を待つことが重要です。子どもの自主性と自発性を伸ばし、これから力強く生きていく力を育めるよう、口を出し過ぎず、手を出しすぎずにちょっと待ってあげながら見守っていきましょう。

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