一日一回は子どもを抱きしめてあげていますか?年齢が上がるにつれて、自立してほしいという思いから子どもに対して冷たくあしらってしまいがちになります。特に上の子に対しては我慢させることが多くなります。
子どもは、抱きしめられることで「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌され、親子間の愛情や人との信頼関係を深めてくれます。さらにオキシトシンは幸福感を高め、不安感やストレスを軽減するという効果もあり、幼い頃にたくさん抱きしめることは子どもの自己肯定感を高める一因になっています。叱られたり口やかましく言われる経験が多いと情緒が不安定となり、行動や発言が荒くなったり、自分に自信がもてずに何かすることを躊躇してしまうようになります。たくさん抱きしめられて褒められる(認められる)経験が多いと親の存在に安心感を抱き、行動や発言も落ち着いて、自信をもって自分で何でもするようになります。親という居場所が安心できる存在になったとき、子どもの自立心が成長していくからです。また、自分は愛されているという安心感がもてると、他の人まで大切に思える心の余裕が生まれ、思いやりの心が育まれます。オキシトシンが出やすくなった子どもは、成人後もずっと出やすくなります。すると他者と信頼関係を築きやすかったり、ストレスに強くなったり、社会性や共感性が高くなり、攻撃性が低くなるといった効果も認められています。
子どもを抱きしめる親にも効果があります。子どもが可愛いから抱きしめるのではなく、抱きしめると可愛いと思えるようになり、親自身の不安解消にも繋がります。
毎日、仕事帰りにお迎えに来たときにギュッ!と抱きしめてあげたり、家に帰ってすぐやご飯やお風呂の後、寝る前などいつでもどこでも「大好き!」「可愛い!」と言葉でも愛情を伝えながらギュッと抱きしめましょう。