叱るときはしっかり叱る

 エンゼル保育園では、肯定的な言葉を多く用いて、褒める、認める、励ますことで子供の自己肯定感を高めるようにしており、ご家庭にも同じように褒めるようにお願いしています。園では、たくさん褒める一方で、わがままを言ったり、かみつき、ひっかき等の人を傷つけるような行為があった時には、しっかりと向き合って叱ります。
 子どもを叱ってはいけないのではないか、どのように叱ったらいいかわからない等の不安もあると思いますが、子どもが悪いことをした時は、自信をもって叱り、わがままを言う時は、言いなりになるのではなく我慢させることが大切です。
叱り方のポイントは、子どもの目線まで腰をおろし、目を見させ、真剣な表情やいつもと違う声のトーンで悪いことは悪いと伝えます。1度叱っても繰り返すことはよくありますが、諦めずに伝え続けてください。いつもと違うただならぬ雰囲気が少しずつ伝わるようになり、これは絶対にしてはいけないことだと印象に残るようになります。
 保育においても子育てにおいても叱ることが、一番難しいことだと思いますし、叱ることは心が痛みます。ですから、日常は、たくさんの笑顔とスキンシップで愛情を注ぎ、叱る時も「この想い届け!」と思いながら伝えます。ご家庭でも常に、笑顔と会話を多くし、たくさん、たくさんスキンシップをとって愛情を注いでいれば、厳しく叱っても親の気持ちは必ず子どもに通じるようになります。
 気をつけなくてはならないのは、日常的に指摘をするような小言を言ったり、感情的に怒ったり、悪いことをしても叱られる日もあれば叱られない日もあって、親の気分で変わり一貫性がないなどの状況は、子どものわがまの原因にもなりますし、心を混乱させて情緒を不安定にさせる要因にもなるので、十分気をつけましょう。

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