体幹を鍛えて正しい姿勢をつくる!

 食事中、くねくねして体が傾いたり、イスの上に膝を立ててしまったり、テレビを観ているときも座っていられず、ゴロゴロ寝ながら観たりと、立っているときも座っているときも、ある一定の姿勢を保つことができない子どもが増えています。これは、体幹が弱いことが要因のひとつです。体幹が弱く、姿勢保持ができないから、じっとしていられず動いたり、楽な姿勢をとろうとしているところなのです。
 体幹と聞くと運動能力の向上と真っ先にイメージすると思いますが、体幹は子どもの集中力に密接に関わっています。
 体幹を鍛えることによって、自然に正しい姿勢を保つことができるようになれば、血流が良くなり、酸素が全身に行き渡ることで、脳の働きを活性化し、集中力が高まります。
 そこで、自宅でも簡単にできる体幹トレーニングを紹介します。
◆片足バランス◆
 両手を腰において、まっすぐ立ち、片足を約90度曲げながら太ももを上げて片足立ちをします。子どもは10秒、大人は20秒を目安に静止します。手の位置を肩の高さに挙げて案山子にしたり、目を閉じてやったり、親子で競争してみるのもいいと思います。
◆親の木登り◆
 親が両腕と両足を軽く曲げ、木に見立てた姿勢で立ちます。子どもは、親の腕や足に手足をかけて、できるだけ高い位置までよじ登ります。また、登った状態で親の木(体)を一周させてみるのもいいと思います。
◆お尻歩き◆
 両足を揃え、まっすぐ前に出した状態で床に座り、背筋を伸ばして、腕を振りながら、お尻の力で前に進みます。同じように後ろにも戻ります。これも親子で競争ができます。子どもには距離のハンディをあげましょう。
 親子での触れ合いや親自身も健康・体力の維持、向上にもなります。子どもの体幹が鍛えられて、正しい姿勢を保持できるように取り組んでみてください。

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