ここぞというときに集中する力

 先日、夏祭りが開催されました。子どもたちは、練習の成果を遺憾なく発揮してくれました。

 練習してきたことを一度の発表でしっかりやり遂げる集中力はたいしたものです。しかし、そのときだけ「集中してやろう!」と言っても、なかなか簡単にできるものではありません。

 集中力を高めるには、取り組むことをひとつに絞ることが大切です。演技の練習をするときはそのことだけを考え、動くようにさせています。そこで、”やるときはやる”というけじめが身につき、他のことは忘れて、今はこのことだけをやるという我慢する心が育ち、結果、習得も短時間でできるようになります。

 また、演技中の目線を大事にしています。目線が揃うとかっこいいばかりでなく、不要な情報を取り込まないメリットもあります。大勢の人が視界に入ると緊張したり不安になったりします。目線を上に上げて、余計なものが見えないようにし、一点を見つめると集中力が増す効果があります。子どもたちが演技中にキョロキョロせず、堂々と演技ができるのは、目線を大事にしているからこそです。

 日頃から演技の練習だけでなく、話を聞くときや活動をするとき、給食のときなど、約束事を守り、しっかりできるようにしています。集中力は、そういう積み重ねによって培われます。

 子どもたちは、ここぞというときに集中する力を身につけてきています。ご家庭でも「今は○○する時間ね」とやることをひとつに絞り、テレビは必ず消して、不要な情報が入らないような環境作りをするとさらに子どもの集中力が向上します。大人の都合ではなく、子どものための環境作りに努めましょう。

<掲示板のことば>

 

 

 

 

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